2011年9月

9月9日

キビレ 4匹 クロ 4匹 チンタ 2匹

この時期の釣り

早朝からの釣りを予定していた。天気はあまり良くなさそうでそれなりの心積もりで出かけた。日が昇る前にマリーナに着き準備を始める。早速雨がポツリと来た。竿1本とタモ、クーラーBOXに小物を詰め込んで船に乗せる。エレキを乗せない軽装備である。

雨がやや強くなった。車に戻り、うとうとと・・・。目が覚めると5時。明るくなっていた。

三中へ。浅場のキビレ狙いである。北端へ取り付いてスタートした。アタリが出るがなぜか喰いこまない。蟹は潰されか半齧り状態。バラ杭狙いも同じ状態で掛けられないまま蟹が無くなって行く。2時間近くこんな状態に嵌まり込んだ。

新しい仕掛けを試している。しかしこれだけのアタリ数で一つも掛けられないのは信じられなかった。

リセットしなければ・・・。幸い、雨が止んで風も治まってきた。気分一新の為、マリーナに戻りエレキを積み込んだ。

リステル横で沖ラインを流してみる。仕掛けを変えたのにまた齧られた。ひょっとして・・・と思い蟹を小さいのに替えると掛った。小さい・・・。三中も小さいのかも。

東急のバラへ入る。底に近いところで引き込むアタリ。しっかり掛ってサイズもまあまあのクロ。引きも強い。続いてのアタリは超硬調竿が気持ちよく曲がって竿先が水面に突き刺さる一歩手前くらいまで引き込んだ。重さも感じられる引きだ。久しぶりの感触で46cmのキビレが上がってきた。

東急の浅場でも、キビレの40cmサイズ。(残念だが)蟹が無くなり終了したが、クロもキビレも力強く引いて、この釣りの醍醐味を楽しんだ。
9月10日

クロ 7匹 チンタ 2匹

久しぶりに釣り仲間と出会う

昨日に引き続き早朝からの釣りを計画していた。風が無い絶好のコンディションの予定。蟹はキャラバン隊さんから分けて頂く事になったが念の為、青じゃ虫もワンパック準備した。狙いは、浅場での大型キビレ、そして青じゃ虫でのお土産チンタ狙い。


気合の5時半スタート。東急へ。餌は青じゃ虫。深場のバラ杭へ。風が無く思い通りに操船できていたが今日は沈黙・・・。やはり餌の差か?陸側外ラインを試したら良い感じで引き込んだ。クロ1匹。


キャラバン隊さんと連絡が取れて釣りをしている場所へ回る。キャラバン隊さんも浅場のキビレ狙い。硬調竿で力勝負の装備だ。けれど今日は全然当らないと・・・。魚は移動している様子だ。沢山の蟹を貰って、ちょっと離れた浅場を試してみたが気配は無い。


東急に戻り昨日の辺りを試すがこちらも活発なアタリが出ない。クロを1匹追加して場所移動。三中の外ラインでクロ1匹。期待の浅場はアタリ無し。早朝に何隻か船が居たからモーニングサービスは終了状態なのかもしれない。

中学校の前に木で組まれた棚がある。ポツンと孤立しているが何に使われていのか?水面下にはフジツボ等の付着は見られず魚が居ついているとは思えないがエレキの操船で外周をくるりと回りつつ落としてみる。杭は全部で8本有るがやはりここは無理かと思った7本目、底近くで引き込んだ。・・・チンタ。蟹で釣れる最小サイズだ(20cmより少し大きい昨年生まれのクロだろう)塩焼きにすると、柔らかくて美味い。
「認めたくは無いが、若いのはウマイ!」とカミさんの名言を引き出したサイズである。


鵺代奥へ。バラ杭がまだ形になったまま残っている場所だ。猪鼻の一番奥になるところ。

この釣りを始めて2年目、3年目の頃この時期に狙った場所である。2kクラスのキビレが確実に居たのである。4号の磯竿に、4号ハリス、サイマキを準備して早朝の薄暗い猪鼻の奥へ。離れた場所からここら辺かと思うところへ狙いの一投を放り込むように落とすと、いきなりギューンと引き込んで向こうへ走った。すごい速さと力で何も出来ないままプツンと切れた。

その後、別の場所で2kを上げることが出来たが、未だに勝てる気はしない。最近のクロ擦寄り気味の自分の竿、仕掛けでは出会ったとしてもライン切れ、良くても竿が折れる位の勝負か。まぁ、それ以前にまったく気配が無いのだけれど・・・。ここへは居ないのを確認しに来た感じだ。


プラザ前に移動する。南側から北に向かって陸ラインを流す。かなり広範囲を攻めることになる。どこかでアタリは出ると思っている。南側一番角に落としてスタートしたが、尾奈側から聞いたことの有る声が聞こえた。KOMAさんか!今日は出撃かな。一旦釣りを中断して尾奈へ回り込むとNUMAさんとKOMAさんの姿が見えた。

久しぶり〜。結構釣り上げている様子。KOMAさんが釣りを中断して近くまで来てくれた。蟹があまり当らず、フジツボに替えてアタリが多くなったとの事。確かにプラザ近辺の魚はフジツボを餌にしている様子は有る。タイ釣りとしても一般的な餌では有るし、納得できる話であった。フジツボの大きさや鉤への取り付け方を伝授してもらった。

最近新作した竿も見せてもらった。今度出合ったら見せてもらおうと楽しみにしていた竿だ。軽くて非常にバランスの取れた仕上がりのきれいな竿だ。シルバー色も美しい。穂先から中間辺りまでがきれいな円弧を描いている。大物が来れば手元まで湾曲になって、魚に着いていき、柔と剛のバランスの取れた釣が出来そうだ。喰いついた瞬間も違和感を感じさせない穂先の柔らかさも感じ取れた。中間層で出たアタリをほとんど物にしているのではないかと思える。やっぱりクロダイ釣りに特化していると思う。釣果が違うはずだ



さて、再びプラザ前を再スタート。クロを掛けたが小ぶり。その先で掛けたやつは良く引いた。浮いてきてクロと分かった。40オーバサイズ。硬調竿で曲がりが悪いので取り込みは長いタモを使って遠目の取り込みとなる。

(4.2Mの長さの振り出しになっている。使い終わると短くしてまた手元に置くことになる。)

大きいやつ程、強引に手前に寄せると外れるので遠くでの取り込みになる。ちょっともたついて、うまくすくえず魚をタモの金枠で2〜3度つついてしまった。もう一度タモを潜り込ませてすくおうとしたが魚が見えない。「あれ、外れた?」・・・。竿を起こすとしっかり掛っている感触。

実はこの時、魚は外れて、ハリがタモに引っかかっていた。

それに気付かず2〜3度同じ事を繰り返してやっと気付いた。「あ〜、恥ずかし。」・・・良かった誰にも見られなくて・・・。


北端にたどり着くまでにクロを2匹追加。底で2度出た『ガジガジ』と言う感触のアタリは合わせが遅すぎて掛けられずキビレを逃した感じ。


帰り際、撤退中のKOMAさん、NUMAさんと挨拶をして最後の様子見のリステル横へ。ここも手入れが進んでアタリも様変わりした。最後は辛抱の釣りになったがクロを2匹釣り予定通りの午前中一杯の釣りを終了した。
9月23日

キビレ 44cm 1600g

キャラバン隊さんのサポートで。

台風15号は浜松へ上陸と言うことで各所に被害が出ているようだ。(お見舞い申し上げます。) 自宅は当日午後3時から翌日の午前5時まで停電。懐中電灯での就寝となった。

翌日朝に電気復帰で、どうやらいつものペースでスタートした。木曜休みの為、直後を狙った釣りに出かけたかったが、船が陸揚げされているから今日は無理だろう。どちらにしろ風も残っており、釣りが出来るのは明日以降か。
天気予報によると、翌日は風が穏やか。早速マリーナに状況の確認をする。桟橋の一部が破損して、明日、船を出すのは無理な様子だ。それにしても、いつも素早い判断で船を陸揚げして護ってくれるので台風が来ても自分の船の心配をしたことが無い。釣りはどうあれ本当に感謝!

情報交換の中で、キャラバン隊さんから、それでは明日は出る予定なので一緒にと、お慈悲のお誘いを頂いた。・・・で、もちろん行くことにした。キャラバン隊さんに同行すると、良い釣果が出るという、良いジンクスが有る。キャラバン隊さんは、自分にとって晴れ男・・・ならず釣れ男!なのだ。



本日は6:00出発。8月後半からキャラバン隊さんが攻めたポイントの絞込みで浅場中心の釣り。多分7時過ぎだろう、底に落とした蟹にアタリ。浅く出たアタリを待って、次の引き込みもちょっと遅めで合わせたら掛った。杭傍で引き込んでいる。キャラバン隊さんがサポートで船の位置をキープする為に、杭の右に出すか、左に出すか聞いてくれたので「前に(右)」と答えたが、引き出そうとすると杭の左側にいるらしい。巻かれるかと思ったが、そのまま手前に引き出せた。後は硬調竿との力勝負で杭に逃げられないように、逃げ方向と反対へ引っ張る綱引き勝負。2〜3回方向を変えようとしていたが、表面まで浮かせていたので、キャラバン隊さんがタモを早めに入れてくれて、安心の捕獲となった。

船に上げて、体高があるキビレだなと思った。しかしこの時期にしてはスマートで・・・?。そういえば先日のキビレも長さの割りに軽かった。キャラバン隊さんの話ではまだ卵が小さいらしい。体形のわりに迫力不足。ひょっとして産卵の時期が遅れているのかもしれない。

しかし、今年最大の重量であるのは間違いなさそう。はなぞのさんで登録することにした。

キャラバン隊さんのおかげで、良型キビレをゲット。ありがとうございました。ちなみにキャラバン隊さんは、良いサイズのクロを3匹ゲット。9時終了。

久しぶりにはなぞののお母さんに会ったら「少し痩せた?」と聞かれた。ヨタヨタながらも運動を続けているので、お腹周りが少し痩せたかも・・・。あれ?俺も猪鼻のキビレと同じ・・・。
9月30日

クロ 4匹

キビレ最終戦

この釣を始めて、9月末を目安に大型のキビレを追いかけてきた。ここ数年はキビレのアタリが少なくなり、8月〜9月にかけての落ち前の大型キビレの荒食いを感じることが出来なくなってしまった。しかし今年は8月後半からキビレの活発なアタリが出ていたようだ。今思うと完全に乗り遅れた感じであった。しかしキャラバン隊さんに触発されたような感じで、29日30日と2日間のキビレ最終戦をやることにした。

キビレ狙い・・・。底で釣る・・・。
クロ狙い・・・。中間で釣る・・・。

上手な人ばかりの中で分かった様な事を言うことはいまだに気が引けるが、いつの間にか自分の中ではこんな方程式が出来ている。釣り場所も仕掛けも微妙に違ってくる。

29日、 早朝スタートの時間限定の釣りである。浅場を中心に大きめ蟹を底まで落としてアタリを少し待つ。居れば喰う。
アタリ数は激減するがくれば大きい。辛抱の釣り・・・。

4時間の釣りでクロ1匹だった。惨敗の感あり。キビレの気配はパタッと途絶えた感じである。産卵に入ったのかな?

30日 早朝スタート。少し雲の懸かった風無しの絶好の釣り日和である。キビレはもう無理と判断した。クロを狙いながら大き目のキビレが来ても良い太仕掛けで有る。場所は西側深場に決めた。毎年のシーズン最終の釣りはここらでやることが多い。

尾奈の中央にバラ杭が有る。ほとんど風が無い状態なので東から西に向けて、歯抜け状態では有るが一列に並んだ5本の杭を順番に狙った。4本目の杭でテンションの掛ったままゆっくりと引き込んでいくアタリ。そのまま送り込んで目一杯の合わせ。竿先がギューと引き込まれる感じ。良い引きだ。一瞬杭を回り込んだが、障害物の無い場所なのでそのまま向こう側の広い水面に出た。引きを楽しみながらの取り込み。クロ40cm弱。

アタリはあまり多くないがそれなりに有る。左右2列に並んだ組杭の中に居た。左杭の底付近でアタリが出てそのまま引き込まれた。突然と言う感じだった。横杭を超えて左外へ。固い竿が逆U字に曲がった。大きい。竿は横に寝かせた状態で耐えた。少し引きが緩んだと思ったがもう一度目一杯引き込んだ。こんなに曲がるの?の超硬調竿。スリルが有った。向きを変えて反対方向へ走った。右の横グイくぐってまた引き込んだ。しかし、どうやら中央へ引き出せた。キビレかクロか?。水面近くまで浮いてクロと分かった。取ったと思った。、・・・がまた手前の右杭に向かって走った。ラインは杭に当たっている。用心深く引き出そうとしたがここであっけなく切れた。痛恨!

力勝負の後の両腕が震えていた。竿先は2つ目のガイドの下(先端から5cm位)で折れて道糸にぶら下がっている。折れた後の竿先は3つ目のガイドから4つ目のガイドの上近くまで裂けていた。

「負けた!」 9月のキビレ最終戦はキビレに出会えず、クロに力負けして終了でした。

10月はのんびりとした釣りをなんて思っていたが。今度はクロの最終戦なんて言い出しかねないかも。(ー_ー)
○余談

上の写真では、大きいクロ2匹が同じサイズに見えますが実際は上の方のクロが一回り大きいサイズです。どちらにしてもここのところ釣れるクロは綺麗な魚体をしています。

今日は時間的な余裕も有るのでちょっと料理でも・・・。刺身を作ることにしました。皮を剥いで柵にしてから、少しの氷を入れた酢水で洗います。よく水気を切ってやや薄めに切ります。つまは、かいわれ大根を使います。適当な盛り付けですが、家族には好評。2匹でこんなものが2皿出来ました。残れば、生姜等を刻んで醤油漬けにして翌日お茶漬けを・・・。タイ雑炊等も良いですね〜。
魚も肉も、骨に近い部分が美味しいと言いますね。いつもなら見向きもしない、あらの部分ですが、久しぶりにあら煮を作ってみました。炊き合わせの野菜はゴボウなどがタイと相性が良いそうですが、家にあったジャガイモを使いました。あらは熱湯で軽く茹でていったんざるに上げます。(ここは美味しく作るためのポイントの様です。)今日はちょっと多目のお湯に(粉末)カツオ出汁を入れて、ジャガイモを入れ、あらを入れて砂糖、醤油、日本酒、みりんを入れ弱火で煮ます。15分くらいで一旦火を止め味を浸み込ませます。味の濃さを調整したければ煮詰めていきます。 今日のあら煮は自画自賛の絶品!

今日は休肝日の予定でしたが、あら煮に釣られて、クロビールと糖質少な目の発泡酒のハーフ&ハーフを飲んでしまいました。